俳優おたくの掃き溜め

舞台や若手俳優のおたくが好き勝手書くところ

▫️おたくは急には走れない(こともある)▫️

 

ご無沙汰しております。生きておりました。半年近く更新してませんでしたが、おたく上がってもいません。推し降りもしてません。強いていえば今の推しに影響されて(?)、牙も毒気抜かれて特に掃き溜めに吐き出すようなこともなかったというくらいです。そのうち成仏して概念になれるのでは(?)

 

ひさしぶりにはてブロ眺めてて、ふとこちらの記事のとある一文に首がもげそうなほど同意しました。


 

とあるイベントの日程解禁とチケ発日時が同時、しかも池袋アニメイト本店でのみの発売ということでおたく達が阿鼻叫喚した…というお話。

 

個人的にはチケットはほんの少しの運と後は努力と人脈だと思ってるクチなので、そこをどんな手を使っても取りに行けないのは努力不足だ、という意見にも理解はできます。自分も同じ境遇になったらたぶん仕事必死にケリ付けたり誰かにお願いして取りに行ったと思いますし、実際に近しい場面でなんとか工面してきました。

 

ただ後半のこの言葉には「ほんとそれな」と完全同意でした。

 

おたくって推しのために無茶する生き物だと思います。でも無茶することは当たり前ではないことを思い出してほしいなと思います。「チケット販売今からやるよ!」って言われたら怒りつつも推しが見たいからチケット買いに行きますよ、そりゃあ行きますよ。でもそれが当たり前だなんて思わないでほしいです。

 

そう、本当におたくは無茶をする生き物です。推しを追っかけ西東、電車やタクシー、時に飛行機を乗り回してでも会いに行く。チケットが捌けてなかったら買い込んで配り歩く。給料の大半が推し事で消え去ったり、カード止まったり。本当に冷静に客観視すると何やってんだろうと思うほど、無茶をします。もちろんおたくのスタンス個々によって違いはありますが。

 

でもこれが本当にしんどい状況が続けば、いつか疲弊して立ち止まってしまうことも出てくると思います。例えばこの記事にあるような出来事も、続けばおたくにとってはプレッシャーです。再度先のブログ記事から引用するならば

 

あらゆることを事前に予想して情報解禁に怯えながら過ごさないといけないのかなって今回改めて思いました。

 

だからおたくは、情報解禁の四文字が怖い。

 

 

 

少し話は逸れますが、こちらの記事

あなたがイライラするのは「私のこともっと大切にしてよ」と感じているから | ハウコレ

人間関係においてイライラするのは相手に大切にされてないと感じた時とその積み重ね、なのでイライラしないように、まずは自分が自分のことを好きになりましょう!というのがざっぱな要約。

 

本当は別のことでこの記事を引用したかったのですが、こと前半部分は俳優おたくあるある案件かなぁと思っています。おたくってやっぱりある程度推しに認めてほしいところはある。それにカノバレ炎上も仕事やファンのことよりも彼女の方が大切なんだろうな、ファンよりも彼女の方が心の支えなんだろうな…と思う喪失感で離れてしまうおたくも一定数いると思います*1

 

そして先のことに話を戻すと、今回情報解禁とチケ発が同時、しかも池袋のみ発売。それによりブログ記事にもある通り、結果としてそこに時間的都合や距離的都合でチケットを買いに行けないおたくは自動的に弾かれてしまった訳です。

 

自分は公式から来てもらいたいと思う層ではないのかなってなる気持ち分かります。突然の告知でも数週間後の開催予定にもついて来れる人だけが求められているのかなって思うこと多いです。

 

主催がどういう意図があってこのような形を取ったのかはわかりません。本当に付いてこれるやつだけ付いてこい!という趣旨なのかも知れません。でも推しの所業ならまだしも、制作の匙加減で切り捨てられたり不利に立たされる、推しには会いたいし推しも(もちろん個人的にという意味合いではなくファン全体に)来てほしい!と言う中で、その資格を制作から早々剥奪される。こんな全員不幸な展開があっていいものなのでしょうか。

 

もちろんそれをなるべく回避したり打破する努力は必要です。地方だったり仕事で行けなければ、行けそうな友人にお願いする。写真集関係のイベは大抵当日解禁当日整理券パターンなので、過去の動向を鑑みてスケジュール調整する。仮にそのような調整を上手くやってチケットが取れたとしても。でも、そこにはきっといろんな努力と努力と、それから努力があってこそのもの。

 

なので決して「暇だから呼ばれりゃホイホイ行きます」というのではなく「推し(や作品)が好きだから、いろんな努力と調整で何とかしてる、たまたまなんとかなっている」ということを、そしてその調整が効かなくて涙を飲んだであろうおたくがたくさんいることを制作や役者サイドには是非知ってていただきたいなぁと思います。

 

好きだから頑張るんです。

好きだから時に我慢するんです。

好きだから許せるんです。

 

いくら推しが好きでも、作品が好きでも。応援したくても。こうやって切り捨てられるかのような仕打ちが続けば、好きな気持ちよりも「大切にされていない」ということの苛立ちが勝る日がきっと来ます。「好きだから我慢する」というのは裏を返せば「好きじゃなかったら許さない」ということですから、降りるくらいなら可愛いもので、アンチという地縛霊になり更に苦しむし、誰も報われません。

 

 

もちろんこういう単発イベントに直前発表は付き物です。舞台のキャスティングすら、ここ最近は特に最速先行が終わってようやく全キャスト発表というのもぽつぽつあります。他作品のオーディションの兼ね合いとか、やむを得ない事情があることもわかるので仕方ないには仕方ない。そうしなければこの業界が成り立たなくなることもあるのもわかるつもり。

 

 

でも出来るだけ、おたくが右往左往するようなことがなくなったらいいのになって思います。少なくとも先の出来事のように、一定の層が端から切り捨てられて、救済措置もないような事態が起きることは極力避けていただけたら嬉しいです。

 

 

私個人は幸い今まで単発ゲスト出演や単発イベントで直近発表があってバタバタしたことはあれど、舞台の最速先行までにキャスティング発表されていることが常でした。でも作品によっては別キャストが最速先行後に発表されたものもあります。「自分がそうならなくてよかった」と思いながら、明日は我が身かといつもヒヤヒヤしています。

 

幸い仕事の都合が比較的つきやすい職種なので*2ある程度の融通は利きますが、それでも本番1ヶ月を切ったところでの情報解禁に対しては何とか知恵をしぼりシフト表を穴が開くほど見ながら休めるか考えて、いろんな人にお願いをして休みをもぎ取ります。そして土日は突発で現場が入るかもしれないので基本的に仕事入れないようにしてるんですが*3、結果的に平日は仕事に走り回ってます。

 

 

それが出来るからえらい訳でもないし、マウントを取りたいわけでもなく。あくまで自分がそうしたいからしてるんだけど。でもそれはあくまでしんどいと楽しいを天秤にかけて楽しいが勝るから出来るのであって、しんどいが募れば出来なくなると思います。例えば、あまりに突発が増えすぎるとかね。客としてぞんざいに扱われるとかね。

 

 

「来てほしい」と言うなら、思うなら(端から思ってないなら別にいいんだけど)。なるべく行けるようにおたくも努力します。なのでなるべく行けるように、たくさんの人が楽しめるように。忙しい中恐縮ではありますが、早め早めの情報解禁をどうかお願いします。

 

おたくだって告知が遅かったり下手くそすぎてガラガラな会場と悲しい顔の推しなんて見たくないです。

 

 

 

おたくの「好き」を商売にしているのはわかるんだけど、それをあからさまにするのはなるべくやめてほしいです。同じ搾取なら、せめて楽しく搾取されたいものです。

 

 

 

 

(久々に書いたら支離滅裂極まりない)

 

 

 

*1:それは別に俳優がそんな事を言ってなかったとしても、仕事を蔑ろにしてなかったとしても、そう思い込んでしまう。まあ実際過去には仕事放棄した俳優も居たっけね

*2:でもこれも数年かけてやっと掴み取ったポジションです。突発でも休みを快く貰えるために、常に必死こいて働いてます

*3:しかしたまに入れる土日仕事のところに何故かピンポイントで突発現場ぶっ込まれて泣きを見ることが多々ある運のなさ