俳優おたくの掃き溜め

舞台や若手俳優のおたくが好き勝手書くところ

無かったこと?

 

ご無沙汰しております。まだまだ俳優おたくしてます。降りてません。

 

 

 

先日、過去に推していた俳優のインタビュー記事をふと見かけたので読みました。内容言ったらもうそろいい加減バレそうだけどいいや言っちゃえ。

 

そのインタビューの中で今後やりたい役について触れられていて、彼は「学生役をやったことがないのでやってみたい!」と述べていました。いやいやいやいや?はて???

 

あなた!舞台でも!映像でも!学生役やったことあるやないですか!パッと思い出せる限り数えると映像2回!舞台1回!もっとあったかもしれないけどもう記憶にない!何なら初主演思い出して!とても!学生服のブレザーが!似合ってたよ!?

あ、別にむかつくとかは無いです。昔からたまに記憶抜け落ちてるのかな?って思うような言動あったし。そこに恐らく悪意がない(と思う)のと、もうそこに私自身執着がないので、今はもうそんな発言も笑いに昇華できる。

 

ただむかつきはしないけど、ちょっと悲しくはなったかな。あの頃の日々はもう、彼にとって記憶の引き出しからパッと出せないくらいの物になってしまったか、もしくはもう黒歴史なのかなって。黒歴史にしたい気持ちもわかるけどね、笑。

 

別に私のことは忘れてくれて構わないと思っています。覚えてようが忘れてようが関心ない。でも彼自身が過ごしてきた、培ってきたものは忘れないで欲しかったなぁ。無かったことにしないで欲しかったなぁ。当時は結構いろいろわたしも頑張ってたつもりだったんだけど、届いてるつもりだったんだけど、もう彼の中では無かったことになってるのかな。なんてね。でも彼の当時の年齢を思えば、そこからの成長を思えば仕方ないことなんです。

 

 

 

 

そして今をぼんやり考えています。

 

状況は今、少しずつとは言えないくらい変わりつつあります。とても嬉しいし、これからが本当に楽しみ。期待しかない。「手が届かなくなるくらいの高みへ」と言った気持ちは嘘じゃない。どんな世界を次は見せてくれるのかな、私が諦めてしまった道をまた見せてくれる幸せ。

 

でも今や過去も、いつか忘れられてしまうのかなって思ってしまいます。言葉のニュアンスの違いってだけだけかもしれないけど、「忘れる」のは仕方ないと思うしそれだけ日々が充実している証拠だと思うからいい。でも「無かったこと」にされてしまうのは辛すぎる。所詮そんなものかって。いやそんなもんなのかもしれないけど。おたくなんて、過去なんて。

 

確かに苦しくて悔しくて、思い返せば恥ずかしすぎて穴があったら入りたい!みたいなのもあると思う。私にだって公私共にあるよ、そういうこと。でも忘れちゃいけないことなんだよね。失敗も残念なことも私の歴史だから。それがあっての今だから。

 

 

 

 

いつかずっと前に見た言葉で、細かいところまではっきり覚えてないけど刺さる言葉がありました。

 

ファンレターにはいつもいい事しか書かない。

それはいつか私が居なくなったとしても、その言葉達がその人を守ってくれると思うから。

 

いやあの、本当はもっと感動的な文なんですが、記憶障害なので()完全にニュアンスですみません。

 

 

 

私も気持ちとしてはずっとずっと第一線で応援していたいです。でもいつか気持ちだけではどうにもならない時は来ると思っています。その時にせめて応援してきた毎日を、私のことは忘れてしまっても、なんかそんなこと誰かに言われた気がするなぁくらいに思ってくれたなら、きっと今していることに意味があると思います。

 

ちゃんと意味があること出来たらいいな。ちゃんと意味を持たせてくれたら嬉しいな。もちろんまだまだ走っていくつもりではあるけど、今はもうすぐ来るであろう過渡期を前に、そんなことを考えています。乱文失礼しました。元気です。

 

 

 

▫️おたくは急には走れない(こともある)▫️

 

ご無沙汰しております。生きておりました。半年近く更新してませんでしたが、おたく上がってもいません。推し降りもしてません。強いていえば今の推しに影響されて(?)、牙も毒気抜かれて特に掃き溜めに吐き出すようなこともなかったというくらいです。そのうち成仏して概念になれるのでは(?)

 

ひさしぶりにはてブロ眺めてて、ふとこちらの記事のとある一文に首がもげそうなほど同意しました。


 

とあるイベントの日程解禁とチケ発日時が同時、しかも池袋アニメイト本店でのみの発売ということでおたく達が阿鼻叫喚した…というお話。

 

個人的にはチケットはほんの少しの運と後は努力と人脈だと思ってるクチなので、そこをどんな手を使っても取りに行けないのは努力不足だ、という意見にも理解はできます。自分も同じ境遇になったらたぶん仕事必死にケリ付けたり誰かにお願いして取りに行ったと思いますし、実際に近しい場面でなんとか工面してきました。

 

ただ後半のこの言葉には「ほんとそれな」と完全同意でした。

 

おたくって推しのために無茶する生き物だと思います。でも無茶することは当たり前ではないことを思い出してほしいなと思います。「チケット販売今からやるよ!」って言われたら怒りつつも推しが見たいからチケット買いに行きますよ、そりゃあ行きますよ。でもそれが当たり前だなんて思わないでほしいです。

 

そう、本当におたくは無茶をする生き物です。推しを追っかけ西東、電車やタクシー、時に飛行機を乗り回してでも会いに行く。チケットが捌けてなかったら買い込んで配り歩く。給料の大半が推し事で消え去ったり、カード止まったり。本当に冷静に客観視すると何やってんだろうと思うほど、無茶をします。もちろんおたくのスタンス個々によって違いはありますが。

 

でもこれが本当にしんどい状況が続けば、いつか疲弊して立ち止まってしまうことも出てくると思います。例えばこの記事にあるような出来事も、続けばおたくにとってはプレッシャーです。再度先のブログ記事から引用するならば

 

あらゆることを事前に予想して情報解禁に怯えながら過ごさないといけないのかなって今回改めて思いました。

 

だからおたくは、情報解禁の四文字が怖い。

 

 

 

少し話は逸れますが、こちらの記事

あなたがイライラするのは「私のこともっと大切にしてよ」と感じているから | ハウコレ

人間関係においてイライラするのは相手に大切にされてないと感じた時とその積み重ね、なのでイライラしないように、まずは自分が自分のことを好きになりましょう!というのがざっぱな要約。

 

本当は別のことでこの記事を引用したかったのですが、こと前半部分は俳優おたくあるある案件かなぁと思っています。おたくってやっぱりある程度推しに認めてほしいところはある。それにカノバレ炎上も仕事やファンのことよりも彼女の方が大切なんだろうな、ファンよりも彼女の方が心の支えなんだろうな…と思う喪失感で離れてしまうおたくも一定数いると思います*1

 

そして先のことに話を戻すと、今回情報解禁とチケ発が同時、しかも池袋のみ発売。それによりブログ記事にもある通り、結果としてそこに時間的都合や距離的都合でチケットを買いに行けないおたくは自動的に弾かれてしまった訳です。

 

自分は公式から来てもらいたいと思う層ではないのかなってなる気持ち分かります。突然の告知でも数週間後の開催予定にもついて来れる人だけが求められているのかなって思うこと多いです。

 

主催がどういう意図があってこのような形を取ったのかはわかりません。本当に付いてこれるやつだけ付いてこい!という趣旨なのかも知れません。でも推しの所業ならまだしも、制作の匙加減で切り捨てられたり不利に立たされる、推しには会いたいし推しも(もちろん個人的にという意味合いではなくファン全体に)来てほしい!と言う中で、その資格を制作から早々剥奪される。こんな全員不幸な展開があっていいものなのでしょうか。

 

もちろんそれをなるべく回避したり打破する努力は必要です。地方だったり仕事で行けなければ、行けそうな友人にお願いする。写真集関係のイベは大抵当日解禁当日整理券パターンなので、過去の動向を鑑みてスケジュール調整する。仮にそのような調整を上手くやってチケットが取れたとしても。でも、そこにはきっといろんな努力と努力と、それから努力があってこそのもの。

 

なので決して「暇だから呼ばれりゃホイホイ行きます」というのではなく「推し(や作品)が好きだから、いろんな努力と調整で何とかしてる、たまたまなんとかなっている」ということを、そしてその調整が効かなくて涙を飲んだであろうおたくがたくさんいることを制作や役者サイドには是非知ってていただきたいなぁと思います。

 

好きだから頑張るんです。

好きだから時に我慢するんです。

好きだから許せるんです。

 

いくら推しが好きでも、作品が好きでも。応援したくても。こうやって切り捨てられるかのような仕打ちが続けば、好きな気持ちよりも「大切にされていない」ということの苛立ちが勝る日がきっと来ます。「好きだから我慢する」というのは裏を返せば「好きじゃなかったら許さない」ということですから、降りるくらいなら可愛いもので、アンチという地縛霊になり更に苦しむし、誰も報われません。

 

 

もちろんこういう単発イベントに直前発表は付き物です。舞台のキャスティングすら、ここ最近は特に最速先行が終わってようやく全キャスト発表というのもぽつぽつあります。他作品のオーディションの兼ね合いとか、やむを得ない事情があることもわかるので仕方ないには仕方ない。そうしなければこの業界が成り立たなくなることもあるのもわかるつもり。

 

 

でも出来るだけ、おたくが右往左往するようなことがなくなったらいいのになって思います。少なくとも先の出来事のように、一定の層が端から切り捨てられて、救済措置もないような事態が起きることは極力避けていただけたら嬉しいです。

 

 

私個人は幸い今まで単発ゲスト出演や単発イベントで直近発表があってバタバタしたことはあれど、舞台の最速先行までにキャスティング発表されていることが常でした。でも作品によっては別キャストが最速先行後に発表されたものもあります。「自分がそうならなくてよかった」と思いながら、明日は我が身かといつもヒヤヒヤしています。

 

幸い仕事の都合が比較的つきやすい職種なので*2ある程度の融通は利きますが、それでも本番1ヶ月を切ったところでの情報解禁に対しては何とか知恵をしぼりシフト表を穴が開くほど見ながら休めるか考えて、いろんな人にお願いをして休みをもぎ取ります。そして土日は突発で現場が入るかもしれないので基本的に仕事入れないようにしてるんですが*3、結果的に平日は仕事に走り回ってます。

 

 

それが出来るからえらい訳でもないし、マウントを取りたいわけでもなく。あくまで自分がそうしたいからしてるんだけど。でもそれはあくまでしんどいと楽しいを天秤にかけて楽しいが勝るから出来るのであって、しんどいが募れば出来なくなると思います。例えば、あまりに突発が増えすぎるとかね。客としてぞんざいに扱われるとかね。

 

 

「来てほしい」と言うなら、思うなら(端から思ってないなら別にいいんだけど)。なるべく行けるようにおたくも努力します。なのでなるべく行けるように、たくさんの人が楽しめるように。忙しい中恐縮ではありますが、早め早めの情報解禁をどうかお願いします。

 

おたくだって告知が遅かったり下手くそすぎてガラガラな会場と悲しい顔の推しなんて見たくないです。

 

 

 

おたくの「好き」を商売にしているのはわかるんだけど、それをあからさまにするのはなるべくやめてほしいです。同じ搾取なら、せめて楽しく搾取されたいものです。

 

 

 

 

(久々に書いたら支離滅裂極まりない)

 

 

 

*1:それは別に俳優がそんな事を言ってなかったとしても、仕事を蔑ろにしてなかったとしても、そう思い込んでしまう。まあ実際過去には仕事放棄した俳優も居たっけね

*2:でもこれも数年かけてやっと掴み取ったポジションです。突発でも休みを快く貰えるために、常に必死こいて働いてます

*3:しかしたまに入れる土日仕事のところに何故かピンポイントで突発現場ぶっ込まれて泣きを見ることが多々ある運のなさ

▫️好きな理由は▫️

 

今回はただのくそつまらない自分語りです。

 

 

 

推しがお芝居をしなくなったらどうするか?

今のまま推せるか?

 

ごめんなさい。どなたのブログか忘れちゃったんですけど少し前にちらっとさらっと読ませていただきました。読んでいてふと思った事を書き留めておこうと思います。

 

 

前に推していた人は、一目惚れに限りなく近いものでした。初めて2.5舞台を観て「なんだあのイケメンは!?」と、思いもよらぬ人に足を取られたのが全ての始まり。ちょうどジャニーズ熱も冷め始めてたこのタイミングで、特にファンサ貰ったわけでも芝居が上手だった訳でもないのに。ただそのビジュアルとただならぬオーラ(?)に、雷に撃たれたかの如くハマっていきました。はー、懐かしいね。

 

そんなきっかけでしたが、別に最初はりあこではなかったです。ジャニヲタ時代もコンサートホイホイ行ってたとはいえ「今絶対!目が合った!…たぶん!」くらいのレベルだったので、認知なんてことすら半年位は考えもしなかったです。でもだんだんこの界隈は思ったより距離近いぞ?あれ、なんか名乗ったこともないのに認知されてたぞ?と、様子が違うことに気付き始め。認知されたとわかった頃には当時は自覚なかったけど、普通にりあこだったと思います、笑。

 

 

そこから更にいろんな作品をその推しと共に巡ってきました。泣いたことも怒ったことも数知れず。それ以上に、幸せだったことも数知れず。

ただそこにブレーキがかかったのは、その推しに彼女が出来たと気付いた時でした。ちょうど大舞台を終えてロスってるところに、これだもの。証拠は掴んでたんですが、別に燃やす趣味はなかったのと(燃やしても大したこともなさそうだし)彼女が出来て逆に人間性向上したので(失礼)静観することにしました。

 

でもここからたぶん、好きの質は変わったように思います。りあこ的盲目からの離脱。極厚のフィルターが剥がれた時、そこにいた推しにだんだん苛立つことが増えていきました。今までは可愛いと笑って見過ごしてたようなちょっとしたミスもボケも楽しめなくなっていました。ある意味ちゃんと「俳優としての彼」を見れるようになったのはよかったのかもしれません。ただ俳優として彼を見た時、そこにはお金や時間を使う価値を私は見出すことが出来なくなっていきました。

 

それでも義務のように通い、お金を使い、我慢していました。いつか素敵な役者さんになることを信じて。そしてちゃんとその彼が知っている私、ファンとしての私を演じ続けていたかった。でも私は女優ではないし、ギャラも出ないし。いろんな我慢や不満はある日突然その防波堤を壊して、溢れ出してしまいました。なんかもっと綺麗な終わり方するチャンスはその前にあったよなぁと今なら思います。

 

 

 

まとめると、私はほぼリアコだった。でもそれが消えて俳優として見るようになったらだめになった。そんな感じ。

 

 

 

さて、次に今の推しについて。

 

今の推しは端からその芝居が好きで転げ落ちました。厳密には芝居を観て転げ落ちそうなところリポビタンDのCMの如く何とか落ちないで崖を掴んでたんですが、トドメにその人間性に惹かれて「ふぁいとーいっぱーつ!!!!」と言いながら、その崖を転がり落ちたっていうのが正解←

 

きっかけの違いは最初そんなに実感なかったんですが、年月を重ねてくとその差を実感することが多くなっていきました。

 

本当に今の推しのお芝居観てる時間は何よりも幸せで楽しいです。多少むかつくことがあっても、お芝居見た瞬間に全部チャラに出来る破壊力を持っています。逆にイベントは実はそこまでお芝居観てる時ほどは楽しいという訳でもなく(いや楽しいんだけどね)(接触でお芝居のお話する時は最高に楽しい)(でも時々不意に喋るのめんどくさくなる)。イベントが続くと「そろそろお芝居観たいな…」とすら思う。前の推しは逆にイベントの方が楽しんでたのは間違いない。

 

 

まだ推し始めてそこまで長い年月が経ってる訳でもなく、もちろんこの先どうなるかはわかりません。当たり前のようにいると思われるのは昔から大嫌いなので、いつか突然いなくなるかもしれない。それはもう未来予知できる人間ではないので、やっぱり未来の保証はしかねます。

 

でも最近思うのは、たぶん、これからも息長く推せそうだなぁということ。何故なら私は間違いなく「推しのお芝居が1番大好き」だから。いつまでも素敵なお芝居で魅せてくださっている限り、きっと多少のいらおこ凹みはあれど、応援していけると思っています。仮に炎上しても、お芝居に真摯に向き合ってくれていれば良いです。楽しませてくれたらいいです。

 

 

 

あ、だいぶ冒頭の話から逸れましたね。

では改めて。

 

 

推しがお芝居から離れたら、推せるか?

 

 

前の推しについてはたぶん推せてたと思います。役者辞めたらどうやって繋がるかめっちゃ考えてたくらいですし、笑。

 

今の推しは。どうかなぁ。仮に脚本演出とか芸事に関わるのであれば全然推せます。その人が作り出すお芝居や世界観を楽しめるから。あと個人的には音楽とかアイドルも好きなので、歌って踊ってっていうのもたぶん大丈夫(絶対それ1本っていうのは無さそうだけど)。でもじゃあ全てを辞めて一般人になったら?んー。何か夢を追っていて、それがおたくの存在があってもいいものならば、なんとなく推してる気がする。パトロンになりたい()でも前の推しみたいに、どんな手を使ってでも繋がろうとかは思わない。別におたくの存在が必要じゃなきゃ、どこかで幸せでいてくれたらいい。でもお芝居をしてくれるなら、それが映像だろうが小劇場だろうが帝劇だろうがインドだろうが。たぶん、ずっと応援していると思います。

 

 

ついでにこれも他のブログでチラッと見たやつですが、推しを一言で言うと何?というやつも乗じて述べておきます。

 

まあそんな感じなので、んー。「かけられるもの」とかにしておきましょうか。お金をかける、夢をかける、気にかける。そして擬態語でいうと「キラキラ」かな。それだけ推しのお芝居をする姿が、お芝居を語る姿がキラキラしてて、いろんな物事をかけたくなる存在です。

 

 

結局何が言いたいかというと、まあ、のろけたかっただけです、笑。御付き合いありがとうございました!

▫️浪費図鑑を読んでわかった、おたくと俳優の温度差▫️

まず私がこの本を買おうと思ったきっかけですが、俳優の寺山武志さんのこのツイートを目にしたことからでした。

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何故若手俳優が読むべきものなのか?愛を感じたとは?と不思議 に思い購入しました。

 

最初にパラパラっと読んだ感想としては「別に…」というのが正直な所でした。若手俳優おたくの項目を読んでも「事実は小説より奇なり」だなぁと思いましたし、他のジャンルのおたくについても「絵にそんなにお金つぎ込むことは理解できない」という感じであまり真面目に読む気になれず。忙しかったのもあって暫くそのままお部屋の本棚にしまったままにしていました。

 

ですがちょっと空き時間が出来たこともあり、またせっかく久々に本を購入するという所まで至ったもの、推し以外に関しては財布の紐ガッチリ勢*1の私は「このままでは勿体ない!何かを得なければ!」とドケチ魂で再度この本を読みながらいろいろ考えてみました。

 

 

まずわかったこと。他のジャンルのおたくが各々の推しにお金をかける事に対しては、やはり私には理解が出来なかったということ。

 

例えば私はグッズ厨ではありません。なので収集癖もなく、舞台グッズのランダムブロマイドとかもほとほと興味がありません。缶バッチとかアクリルなんとかに至ってはこの世で最も要らないグッズだと思ってます。それでもまあひととおり推しのが揃えばラッキーだな、程度なので揃わなくても「手に入らなかったものは最初から存在してなかった」と思いますし、生で観る推し至上主義なので、生じゃない推しにはあまり興味がありません*2

ですがこの前は久々にランダム案件でお金使いました。と言っても全盛期(?)にはボーナス半分以上を100円玉に崩してガチャの機械に吸い込ませてた頃に比べたら*3、大した量はやってないんですけどね。

それでも久々にグッズを整理して、交換ツイート流して、グッズ梱包して、取引して…っていう作業がとにかく苦痛でした。思い返せば先述の頃も取引めんどくさくなって途中で締め切っちゃって、残りは赤字覚悟でKに売りに行ったなぁ…なんて思い出しつつ。でも所謂「グッズ厨」という方は恐らくあれが苦じゃないんでしょうね。そりゃあ推しのグッズが手に入る訳ですし、それだけグッズに愛情を注いでいるのであれば、丁寧に梱包してお渡しもするでしょう。別にそれを馬鹿にするとかではなく、単純に「私には持ち合わせていない愛だな」と思い知りました。

 

でも逆に二次元おたくの友人と話していると、友人は私のチケット業務量に驚きます。交換譲渡探して、梱包して、メモ紙に簡単にお手紙書いて、取引。「よくやるね」と言われますが、私にとっては至って当たり前の事で、(梱包はめんどくさいけど)チケットが届く瞬間の楽しみがあって、届いた人にも喜んで貰えたらいいなぁなんて思いがあって。だから大切に扱うし、苦ではないんです。でも二次元のおたくにとっては…否、舞台厨俳優厨以外には紙切れひとつに情熱を燃やす私たちの姿は奇異に見えるのかも知れません。同じ演目を何回も観る私達のことは理解できないかもしれません。

 

 

長々語りましたがつまり要約すると、自分の好きなことっていうのは違うジャンルの人には理解されにくいし、自分も相手の好きなことに対して理解しにくい…というお話。

 

で、これを俳優とおたくという立ち位置に置き換えます。俳優のほとんどが「おたく」というのをしたことがない人種だと思っています(最近は増えてきたけど)。「芸能人に、舞台に、グッズに、ぼこすかお金をつっこむ」という行為に対して、たぶん私が先述の「絵に対してお金をつぎ込む意味がわからない」という感情と同じものを俳優達も抱いているのではないかなぁって、思いました。この浪費図鑑を読んでいて。奇異に見える他ジャンルのおたく、これはたぶん若手俳優がおたくに思う感情に似てるのかなぁって。

 

 だから「俳優はおたくの気持ちなんてわかってくれない」「お金をかけても引かれる」っていう事になるんだと思います。私も推しのグッズじゃんじゃか買って推しが引いてるのも知ってます。プレゼントじゃんじゃか入れて「無理しないで」って前の推しにも言われてきました。私は何でそんな事言うの!?と逆にキレたこともあったんですが、まあ、理解できないですよねwなんでこんなことにここまでお金使うんだろう??ってなりますよねww私が例えばグッズ厨に「所詮無機物じゃん」って思うのと同じように。

 

 

引いてしまうこと、理解できないことはしょうがないと思ってます。私も自ジャンル以外は正直理解できないと思うので。ただひとつ、若手俳優には是非心得て頂きたいことがこの本を読むとわかるかと思います。

 

 

お金を高く積み上げたものが偉いとか、高いお金使えるほど愛が深い…とは言いません。それはなんかもう賛否両論招きそうなので。

 

ただ間違いなく言えるのは

「愛がなければ、お金は出さない」

ということです。

 

 

好きじゃなかったら、興味がなかったら、楽しくなかったら。私達も慈善活動をしている訳じゃないので、そんなことにはお金は使えません。好きだから、楽しいから、興味があるから、頑張って欲しいから。だから私達は対価としてお金を使うんです。もちろん出せる額は人それぞれだけど、少額でも大金でも、みんなそこに何かしらの愛情*4があるからお金を出せるんです。現場に行こうとしたり、グッズ買ったりするんです。

 

だから舞台や俳優にお金を使うファンのことを、どうか若手俳優達は引かずに、(実際の気持ちはどうであれ)受け入れて貰え(るフリはしてくれ)たらいいなぁって思います。別に浪費はお金が有り余ってるからとか、暇だからとかじゃなくて。浪費することで私達は愛とか気持ちとかを何とかして届けたいと思ってるんです。

 

理解してくれなくていいんで、「ただの浪費癖のある女達」という勘違いはしないでほしいなぁと思います。

 

そしてお金を使うおたくに「無理しないで」と言うのは出来れば止めた方がいいと思います。気を使ってくれての言葉だっていうのはわかるんだけど、「無理しないで=そんなにお金を使わないで」っていうことだし、それはこちらの気持ちの表現…もっときっぱり言えば愛情表現の否定になりかねないので。「無理しないでって、じゃあどうしたらいいの?」と思い悩んだおたくの末路はもしかしたら「否定されてしまったから降りる」かもしれません。

 

 

 

いや、しかしちゃんと理解してくれている寺山さんすごい!って思いました。すみません、推しじゃないです。でも昔寺山さんがご出演されていた舞台作品のアドリブでの言葉が強烈に印象に残っていて、元々このひとすごい達観してる!って思ってたのですが、今回の事でまた達観してるなぁ、そうやって言えて、受け止められる寺山さんかっこいい!って思ったのでした。今の推しが最後の推しって決めてなかったら推してた*5

 

 

*1:つまり推し関連は財布の紐とか無くてただの敷布の上の諭吉状態

*2:でもSNSのお写真はうひゃー嬉しいー♡ってなるのは何故なのか

*3:尚そんなにやっても推しの写真入りのものは自引き出来なかった模様。交換で数個手に入れることは出来ましたが。

*4:別にリア恋的な愛に限らず

*5:今の推しを降りる時はおたく辞める時って決めてます

▫️命短し動けよおたく▫️

 

以前のエントリーでチラッと書いた「おたくとしての寿命」のお話。

ここでのおたくというのは俳優おたく、そして現場に通いまくるガッツの事を指すこととします。

 

 

 

現場に足繁く通うというのは時間とお金を多く消費します。それは単純に現場に行く・現場で使うものだけではありません。現場に行く為の服、髪や肌のメンテナンス、現場で使うお金を稼ぐための仕事やバイト…おたくは常に毎日フル稼働です。

 

ただ人生で考えるとおたく活動にそこまで時間とお金を割ける期間ってそんなに長くないんじゃないかなーって思います。例えば結婚したり子供が生まれたりすれば当然そっちにお金や時間のウエイトは移らざるを得ないです。もちろんそのような環境下でもおたく自体は出来るけど、独身の若いガッツよりは当然どう頑張っても通えないし、周囲の目も厳しいと思います。

 

あと結婚出産とかしなくても、来る年には抗えない訳で。現場のない期間あほみたいに働きまくる体力や、マチソワ連日する体力もどんどん奪われていきます。今まではマチソワしながら夜働けてたのが体力失われれば仕事を休んでマチソワする。でも稼ぎが減ればそれだけ現場に割ける金額も減る…の悪循環です。

 

 

 

なのでまず物理的におたくとして最前線で動けるのって、若くて体力があるからこそ出来ることなんですよね。幸いまだ私自身は周囲も驚く体力馬鹿なので大丈夫ですが、まぁ今みたいに動ける期間はそう長くないなぁという予感はしています。いくら気持ちは前向きでも、来る年には勝てません。

 

 

 

 

あと体力金銭面以外にも悩ましいこと。それは自分のビジュアルの変化です。いや今だって底辺突き抜けるくらいくそビジュアルなんだけどね!まあでもくそビジュアルなりに最低限のケアはしているし(人並み以下だけどな)、服も自分に似合うだろう範囲であれこれ悩んで決めて、現場に行きます。

 

でもこれも来る年には勝てないわけで、年々鏡を見る度に悲しくなります。更なる努力を重ねれば良いのかもしれないし、実際昔に比べたらそこに割く労力も増えてきたけど、それでも何とか劣化を食い止めるくらいが精一杯。昔のチェキと今のチェキを比べると…()

 

 

想像してみてください。ビジュアル5億点の若手俳優がいます。そこにくっついて回るおばさん。何その地獄絵図。同じ花でも周りに蝶が舞ってるのとハエがうろうろしてるんじゃ、花への印象も違うでしょう。ひどい話かもしれませんが、私もバリバリ若いおたくしてた頃は、明らかに結構年上っぽいおたくがガッツしているのを見て「痛いなー」って思ってたこともあります*1。たぶん今、もしくはこれから私はそんな「痛い」おたくになっていくんだと思います。

 

 

なんかそう思うと推し推してることが兎にも角にも申し訳なくて、好きだ応援したいという気持ちと、いつ一線から手を引くかという気持ちの中で揺れ動いています。もちろん好きだ応援したいという気持ちは今のところ変化がある訳では無いので、一線を引いたとしてもそこは変わらないです。ただ最前線で追いかけることが推しの不利益に繋がることは嫌なので、いつか…そう遠くないうちに今よりペース落として前線からは引かなければなぁ、とは思っています。一応前線を退くタイミングはふわっと決めています。私のおたく寿命が尽きるのが先か、そのタイミングが訪れるのが先か。出来ればおたく寿命が尽きる前に、そのタイミングが来てほしいです。私が一介のジャガイモに戻っても、推しがそんなこと気にも止めなくなるその時まで。

とか何とかだいぶ前に書いたんですけど、ちょっとまだまだ前線おたく辞めれそうにないです、笑。これは健康に気をつけつつビジュアル向上頑張るしか…がんばろ…。

 

なので若いおたく達に言いたいのは、そうやって推しを好き好き言っても許される(?)期間はそう長くないから、まじで時間とお金が自由に使えるうちに遊べ!推せ!と言いたいです。

 

 

 

 

あともうひとつの側面からのおたく寿命の話もあります。追いかける熱量と、それに比例する寿命の短さについて。

 

ですがこれはまたいつか別の機会に書きますね。 そちらの方はもう少し考察したいので。

 

 

 

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気付けば読者数300超えてました。ありがとうございます。相変わらず書きたいことはあるのに、無節操に手を出して結果全く進まないエントリーだらけですがひとまず元気です。推しも元気です。

 

*1:昔はほら今よりキチってたから

▫応援するということ▫️

 

泣きそうになる匿名はてなダイアリーを見てしまった。

 

https://anond.hatelabo.jp/20170715094250

 

 

 

非常に胃に来る内容でした。「応援」の在り方について、役者側から言及したお話。

 

▫茶の間(在宅)に覚悟しておいて欲しいこと▫ - 俳優おたくの掃き溜め

▫「行けないけど応援してます」が非難される理由▫ - 俳優おたくの掃き溜め

 

過去エントリーでも度々話題にあげていた内容ですが、あーまぁ、ドンピシャって感じですよね。

 

 

本当にこの世界は競争社会。生き残れるのは一握り。大きい舞台に出るまでも大変だし、仮に1発当てて大きい舞台に出ておたくを付けたとしても、そこからおたくの数を維持するのはとても難しい。2.5俳優(って言い方も好きではないが)がストレート舞台に出た途端に客入りの悪さでえらいこっちゃみたいなのもよく見かける。かつて有名だった俳優がひっそり引退していく様も度々見てきた。

 

私は演じる側の人間ではないものの、演じる側の人間の友人は何人かいる。ある程度おたくをつけている人から、まだおたくを付けてないアンサンブルの人まで様々(ってほど多くもないけど)。聞くところによるとやはりとても大変そうである。稽古場が家から遠くて交通費どうしようとか、その間のバイトどうしようとか。役者の仕事は好きだから続けたいけど、生活がギリギリで大変…と嘆く声もよく聞く。

 

でもみんなこの仕事が好きで、好きだから生活が苦しくても頑張れると言う。そんな友人達を私は心底尊敬しているし、これからも頑張って欲しいなぁって思うので少なくとも1回は舞台に足を運ぶようにしている。もちろんチケ代は全額出すしグッズも買う。私なりに応援をしているつもりだ。

 

 

 

で、最初のエントリーでも言及されている売上ランキング。これね!ほんと!あるからね!売上がモロに客に見える鈴木〇さむ氏が絡む舞台とかあるけど、あれに近しいものは普通に裏側では繰り広げられてます!まじで!*1

なので先日某劇団の売上に応じた報酬みたいのが公表されて批判を買い、結局内容変更されたっていう騒動もあったけど、こちとら売上に今後の人生かかってる役者を多々知ってるので「塩おにぎり出るだけ良心的じゃね?」って思ったよ。だって別途ギャラは出るんでしょ?まぁ売上がおたくにモロわかり状態にして競争を煽る手法は良くないと思うけどね。

 

 

とにかく前のエントリーにも書いた通り、舞台俳優は売上至上主義なんです。映像の俳優やゆーちゅーばーと違って広告収入とかないんで。だからほんと、頼むから、推しの活躍をこれからも「応援したい」なら、現場来てください。ほんと。まじで。

 

 

 

ただ、おたくにだって事情があることもわかる。

 

趣味に費やせる時間やお金は十人十色だし、応援の仕方も1人を全力で応援するパターンもあれば、複数の人を広く浅く応援するパターンもある。こればかりはあまり無理しろとも言えない。無理が続けばそれだけそのおたくの「おたくとしての寿命*2」を縮めることに繋がるから。

例えばチケット捌けてないなーって思ったらチケットを買い足して友人知人を無償で招待する…っていうのは濃いおたくならまぁ珍しくもないやり方だと思うんです。私もやるし、おたくの友達に招待されることもあります。だけどそうやって自分のキャパギリギリかキャパを越えてこれをやり続けるのは、かなり苦しい。苦しくてもそれなりの見返りがあればいいのかもしれないけど、見返りがあるとも限らない訳で。しかもこの方法ってその場では確かに席は多少埋まるかもしれないけど、結局その俳優におたくがつくわけでもないから長期的にそこまで有益な手段ではないと思うんだよね。決してその手段を否定はしないんだけど、無理はよくないよなっていうのはある。そこまでしてくれ!なんて言う俳優はたぶん(思ってたとしても)いないと思うし。

 

 

話を戻します。

 

つまりおたくにも事情があるから、全通バッチリ通える人もいれば、1~2公演が精一杯な人もいる。またはたまーにしか行けないって人もいる。それはもうしょうがない。自分の身の丈に合った方法で応援して、楽しめてるおたくが1番勝ち組だと思うし。

 

でもやっぱりその俳優をこれからも見ていたいなら、応援したいなら、なるべく現場に行ってお金落としてほしいなーって思う。舞台俳優は無償コンテンツではない。売上が少なければ収入も少なくて、ご飯が食べれなければ生きていけない世界だから。生活のために夢を諦めなきゃいけなくなる世界だから。売上が少なければまじで家で塩おにぎり食べてるかもしれないよ!いやほんと冗談じゃなくて!

 

 

 

最近は私が思うに舞台に行ったり俳優を推したりするおたくの数に対して、若手俳優の数がちょっと多いと思う。需要と供給のバランスが崩れてきてる。つまり原作厨を新規顧客として捕まえるのが難しくなってきてるのかなーっていうのを実感している。だからこれからはだんだん俳優同士でおたくの奪い合いになっていくんだと思う、てか既にそうなってきてる気がする。おたくを他の俳優から奪うってかなり難しいから、これからは生き残りがもっと厳しくなるんじゃないかなーって予想している。

 

 

私は推しの活躍をこれからも観ていたい、応援させてほしい。おたくとしての寿命が尽きるまでは。まあ売れたら売れたで変なおたく付くのは嫌だなーとか*3、遠くに行ったら寂しいなーっていうのはある。ただそんなことよりも大前提として末永く応援するには推しをもう少し高いところまで押し上げていかないと、いつか推しを応援できなくなる(=推しが役者を辞める)日が来てしまうかもしれないことの方がよっぽど困る。なので、売れたら売れたでびーびー言いそうな気がしなくもないけど、「これからも応援したい」という欲のために推している、現場に通うのである。

 

茶の間の存在自体は否定しない。茶の間は可能性だと思うから。茶の間から現場厨になる可能性を秘めてるから、消えろとかは思わない。でもやっぱり「行けないけど応援してます!」 とか役者に言っちゃう人はとりあえずよく考えてほしい。いや本当に仕事や学校がくっそ忙しくて今回は泣く泣く無理なんです…とかならギリッギリ、百歩譲って認めよう*4。でもそういうことリプしてる人のホームに飛ぶと、結構遊んだりする余裕あるっぽいし他の現場には通いまくってること多いからね。これはもう控えめに言って黙ってろ✩って思うし、推しがいつか消えてもびーびー言うなよ!?びーびー言い出したらはっ倒すぞ!?

 

 

 

最後に

 

 

冒頭のはてな匿名ダイアリーを書いた方へ。

 

その苦しみを私はおたくという立場でしかないけど痛感することがよくあります。力不足で申し訳ない…と思うこともあります。お前俺のおたくじゃねーだろ、そう思うなら推せや!って話かもしれません。ごめんなさい。

 ただ、決して自分をあんまり卑下しないでほしいです。あなたの片手で足りるようなファンは、きっとあなたが自分を卑下する程に苦しむと思うんです(今回は匿名という形なので大丈夫だと思います。溜め込んで爆発してしまうよりはこういう形で吐露してもらえた方がいい)。そのファンはきっと貴方のことが大好きだと思うんです。たぶん他の誰よりもキラキラして見えていると思うんです。それは他の誰でもない、貴方がいいから応援してくれてるんだと思います。数は少ないし、貴方の望むものではないかもしれないけど、どうか片手で足りるファンでも、そういう存在がいることを誇りに思っていてくださいね。いつかその片手で足りるようなファンが「応援しててよかった!幸せ!」と周りに誇れるような俳優で、これからもあり続けてほしいです。私はきっと貴方のおたくではないから結局口だけになっちゃうけどね。「これからも頑張る」と言ってくれる貴方と、貴方のファンが、幸せって思える毎日…夢を叶える日が訪れることを願っています。

 

 

 

*1:私も最近まで知らなかったんだけど、某役者のマネージャーがうっかりSNSで口滑らせて知りました。しかも単なる売上自慢みたいな感じだったのでいつか面と向かう日があったらうっかり髪の毛掴んで引き摺り倒しそうなので2度と会いたくない

*2:詳しくはいつか書きますが、ざっくり言うと応援出来る時期は限られているって話

*3:自分を棚に上げてなに言ってるんだっていう異論は認める

*4:ここで「おめーに認められる筋合いねーよ」というのはぐう正論

▫️二つの乙女ゲーム舞台に見た、2.5乙女ゲーム舞台の在り方▫️

 

縁あって最近乙女ゲーム舞台を2作品観劇致しました。

 

イケメン戦国 THE STAGE~織田軍 VS "海賊" 毛利元就編~ | 公式サイト

(こちらのリンクはこれからの新作ですが、観劇したのは真田幸村編)

 

夢舞台 艶が~る 初宴 | 2017年6月17日~25日 全12公演 新宿村LIVEにて上演!!

(こちらは現在公演中、明日千秋楽かな?)

 

 

結論から申し上げると、両方期待値低かったのに実際観たらとても良作でした。ナメてました。

 

 

 

どちらも歴史上の人物と恋愛をする乙女ゲーム「イケメン戦国」と「艶が~る」を原作とした舞台です。私はいずれもゲームはあまりよくわからない(ちょっとだけプレイしたり調べたりはした)状態での観劇でしたが、舞台作品としてしっかり成立する作品だった為、かなり楽しんで観劇することが出来ました。

 

 

 

 

今は2.5舞台が本当にたくさん世に生まれています。その中には「人気原作を人気俳優使えばお前ら満足だろ?」と思いっきりこちらの足元を見ている作品もあります。足元なんていくらでも見てくれやとは個人的には思っているものの、それでクソ舞台を投げつけてくるのだけは勘弁していただきたいものです。稽古期間10日間とかって舞台もありました。案の定クソ舞台でした。控えめに言って消えてください。

 

 

 

 

で、先述の2作品。どちらも特筆するべきは  

【殺陣】 でした。

 

 

乙女ゲーム舞台といえばヒロインとキャラクターの絡みが見所っていうのが一般的ですが、この2作品はどうしてそこまで本気出した??という程に殺陣のクオリティが高かったです。少なくとも乙女ゲームでやるレベルの殺陣じゃないです、いい意味で。

 

 

 

ちょっと話が逸れますが、かなり前に友人が推しがちょっとした運動会的イベントに出た時に「推しの運動してる姿は至高」というお言葉を述べられました。私も大昔推しがそんな感じのイベントに出た時、決して上手くはなかったけど、運動する推しの姿はとてもとてもかっこよく感じた思い出があります。動ける男性はそれだけでかっこよさ5倍増しだと思うんですけど、皆さんもそうは思いませんか?

 

乙女ゲームはプレイヤーをドキドキさせる、ときめかせるのが魅力だと思うんです(あんまりやらないからよくわかんないけど)。2.5次元化されたその乙女ゲーム舞台を観に行くのも、そういうドキドキを求めて…という感じ?なのでしょうか?いずれも原作おたくではないのでその辺りの需要はよくわからないけど…。

 

上記2作品の他にもいくつか乙女ゲーム舞台は観たことあるのですが、なんか作り手が勘違いしてるんじゃね?って思うことが前々からあったんです。それは「イケメン並べてイチャコラさせたらドキドキするだろお前ら」って思われてないか?ということ。個人的にはその考えには断じてNOを叩きつけたい。

 

私達は!それよりも!推しが!運動したり!歌ったり!踊ったり!殺陣したり!そういう姿に!ときめくんです!一生懸命で!華麗な!姿が!観たいのだよ!

(イケメン並べてイチャコラしてる姿が見たいという方、ごめんなさい)

 

残念ながらそんな勘違いをしたまま舞台化される作品も多々目にしてきました。でも上記2作品は、しっかり客席の需要を理解して、ストーリーとイチャコラシーンを大切にしつつも、殺陣にパラメーターを大きく振ってきたのは大正解だと思います。いやまじで両作品本当に全員かっこよかったです。ちょろいので好き好き湧いてしまいました。しっかりときめきました。

 

 

 

もちろん両作品とも殺陣だけではなく凝ったセットで世界観を支えて、ストーリーも原作をやってなくてもついていけるように組んでいたり、笑いや遊びの要素も含ませて飽きさせない工夫がたくさんあったのも印象的です。単純に舞台作品として観ても面白いものだったと思います。原作おたくではないのでキャラクターの解釈違いとかは特になかったのですが、どちらも原作ファンの方にも好評のようでした。

 

 

 

どちらも「乙女ゲームだから…」と敬遠してしまうには実に惜しい作品だと思います。確かに乙女ゲームって、ぶっ飛んだ設定とかで思わずつっこみたくなるような事もありますが。そこは普通のファンタジー舞台も同じことが言えるかなぁと。殺陣は特にどちらの作品も男性でもときめけるレベルでした。是非男性にも観ていただきたいです。

 

 

世の中にもっとこういう「舞台作品としてしっかり練られた2.5舞台」「客席の需要をちゃんと理解した乙女ゲーム舞台」が増えていったらいいのになぁと。

久々に乙女ゲーム舞台として、舞台作品として、良作と呼べる先の2作品を観劇して思うのでした。

 

そしてただネームバリューと役者で釣ってクソ舞台投げつけてくる制作は消えてなくなれ✩