俳優おたくの掃き溜め

舞台や若手俳優のおたくが好き勝手書くところ

▫️二つの乙女ゲーム舞台に見た、2.5乙女ゲーム舞台の在り方▫️

 

縁あって最近乙女ゲーム舞台を2作品観劇致しました。

 

イケメン戦国 THE STAGE~織田軍 VS "海賊" 毛利元就編~ | 公式サイト

(こちらのリンクはこれからの新作ですが、観劇したのは真田幸村編)

 

夢舞台 艶が~る 初宴 | 2017年6月17日~25日 全12公演 新宿村LIVEにて上演!!

(こちらは現在公演中、明日千秋楽かな?)

 

 

結論から申し上げると、両方期待値低かったのに実際観たらとても良作でした。ナメてました。

 

 

 

どちらも歴史上の人物と恋愛をする乙女ゲーム「イケメン戦国」と「艶が~る」を原作とした舞台です。私はいずれもゲームはあまりよくわからない(ちょっとだけプレイしたり調べたりはした)状態での観劇でしたが、舞台作品としてしっかり成立する作品だった為、かなり楽しんで観劇することが出来ました。

 

 

 

 

今は2.5舞台が本当にたくさん世に生まれています。その中には「人気原作を人気俳優使えばお前ら満足だろ?」と思いっきりこちらの足元を見ている作品もあります。足元なんていくらでも見てくれやとは個人的には思っているものの、それでクソ舞台を投げつけてくるのだけは勘弁していただきたいものです。稽古期間10日間とかって舞台もありました。案の定クソ舞台でした。控えめに言って消えてください。

 

 

 

 

で、先述の2作品。どちらも特筆するべきは  

【殺陣】 でした。

 

 

乙女ゲーム舞台といえばヒロインとキャラクターの絡みが見所っていうのが一般的ですが、この2作品はどうしてそこまで本気出した??という程に殺陣のクオリティが高かったです。少なくとも乙女ゲームでやるレベルの殺陣じゃないです、いい意味で。

 

 

 

ちょっと話が逸れますが、かなり前に友人が推しがちょっとした運動会的イベントに出た時に「推しの運動してる姿は至高」というお言葉を述べられました。私も大昔推しがそんな感じのイベントに出た時、決して上手くはなかったけど、運動する推しの姿はとてもとてもかっこよく感じた思い出があります。動ける男性はそれだけでかっこよさ5倍増しだと思うんですけど、皆さんもそうは思いませんか?

 

乙女ゲームはプレイヤーをドキドキさせる、ときめかせるのが魅力だと思うんです(あんまりやらないからよくわかんないけど)。2.5次元化されたその乙女ゲーム舞台を観に行くのも、そういうドキドキを求めて…という感じ?なのでしょうか?いずれも原作おたくではないのでその辺りの需要はよくわからないけど…。

 

上記2作品の他にもいくつか乙女ゲーム舞台は観たことあるのですが、なんか作り手が勘違いしてるんじゃね?って思うことが前々からあったんです。それは「イケメン並べてイチャコラさせたらドキドキするだろお前ら」って思われてないか?ということ。個人的にはその考えには断じてNOを叩きつけたい。

 

私達は!それよりも!推しが!運動したり!歌ったり!踊ったり!殺陣したり!そういう姿に!ときめくんです!一生懸命で!華麗な!姿が!観たいのだよ!

(イケメン並べてイチャコラしてる姿が見たいという方、ごめんなさい)

 

残念ながらそんな勘違いをしたまま舞台化される作品も多々目にしてきました。でも上記2作品は、しっかり客席の需要を理解して、ストーリーとイチャコラシーンを大切にしつつも、殺陣にパラメーターを大きく振ってきたのは大正解だと思います。いやまじで両作品本当に全員かっこよかったです。ちょろいので好き好き湧いてしまいました。しっかりときめきました。

 

 

 

もちろん両作品とも殺陣だけではなく凝ったセットで世界観を支えて、ストーリーも原作をやってなくてもついていけるように組んでいたり、笑いや遊びの要素も含ませて飽きさせない工夫がたくさんあったのも印象的です。単純に舞台作品として観ても面白いものだったと思います。原作おたくではないのでキャラクターの解釈違いとかは特になかったのですが、どちらも原作ファンの方にも好評のようでした。

 

 

 

どちらも「乙女ゲームだから…」と敬遠してしまうには実に惜しい作品だと思います。確かに乙女ゲームって、ぶっ飛んだ設定とかで思わずつっこみたくなるような事もありますが。そこは普通のファンタジー舞台も同じことが言えるかなぁと。殺陣は特にどちらの作品も男性でもときめけるレベルでした。是非男性にも観ていただきたいです。

 

 

世の中にもっとこういう「舞台作品としてしっかり練られた2.5舞台」「客席の需要をちゃんと理解した乙女ゲーム舞台」が増えていったらいいのになぁと。

久々に乙女ゲーム舞台として、舞台作品として、良作と呼べる先の2作品を観劇して思うのでした。

 

そしてただネームバリューと役者で釣ってクソ舞台投げつけてくる制作は消えてなくなれ✩

 

 

 

 

▫やる気と態度の話▫


若手俳優の仕事は最近特に多岐に渡っていますね。アイドル活動やゲームアプリの声優など。毎月のようにイベントを打ってる方もたくさんいらっしゃいます。


それらの仕事は俳優自身がやりたくてやってるものもあるかと思いますが、やりたくないけど仕方なく…という仕事も決して少なくないはずです。事務所が持ってきた仕事も、断る権利がない人がほとんどだと思うので(もちろん事務所にもよる)。




で、仮にやりたくない仕事がまわってきた時。露骨に態度に出る人が苦手です。


いや、わかるんだ。やりたくない仕事だろうなっていうことは。他の仕事の方が夢中だっていうのも、この仕事は確かに微妙だなっていう気持ちはわかる、わかるよ。



でもやっぱり拒否権がなくても引き受けたお仕事なんだから。せめて内心どう思っててもいいから、外側にいる私達にそれが露骨に伝わってくるような態度はやめてほしいかなぁって思います。

おたくだって「仕事大好き♡」とか言ってる人ほぼほぼ見たことないです。だいたいみんな脳内で何度職場燃やしてるかわかんないくらい、仕事嫌いです。でもみんな何度脳内で上司ぶち殴っても、実際問題ニコニコ笑顔(を装って)頑張ってます。推しに会えるその日のために、嫌々なのを隠し、頑張って仕事してます。
おたくうんぬんというより、社会人としてやっぱり仕事は真面目(風)にやるって当たり前だと思うんです。



若手俳優なんて特に人前に出る仕事ですし、ある意味夢を売る仕事です。それが嫌々やってる感じ(=現実)を露骨に出してきたら萎えませんか?私は萎えます。幻滅します。少なくともこの現場は行くのやめようとか、お金使わんどこって思います。最悪の場合、その人の人間性疑います(極論)。


あなたにとって嫌なものでも、他の人は大好きだったりするんです。自分が大好きなものを、演じる側に否定されることはすごくつらい。好きだ好きだと言っても、まるで空を切るような感覚。好きだって言うことが、まるでいけないことのように感じてしまう感覚。おたくって基本的に自信が無い生き物だから、誰かに肯定されないと結構しんどいです。他人に否定されることについては大丈夫でも、演じる側に否定されてはどうしようもない。





繰り返しますが好きな仕事と嫌な仕事があるのは当然です。そこを咎めたい訳ではない。嫌な仕事を好きになれ!とは言いません。

でも嫌な仕事でも、多かれ少なかれ自分の周りでいろんな人といろんなお金が動いていることは忘れないでほしいです。そしてコアなおたくに見抜かれたり周りに愚痴るくらいはしょうがないとして、茶の間にまで「あの人この仕事嫌いだよね」ってバレる程の露骨な態度はやめてほしいです。やるからには、ちゃんとそれなりにはやってほしいです。


数年後その態度が、あなたの首を絞めることになりませんように。



(と言いつつ、仮に推しがそういうのを偽り続けてメンタルしんどくなってるってわかったら)(それはそれでおたく的にしんどかったりするから)(バランス難しいね)



※当方推しは無関係です


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


お久しぶりの更新になります。
気づけば読者数は250突破してました。いつもスターや読者登録ありがとうございます。


結構いろんな事案について途中まで書いて下書き保存はしているものの、いろんな要因もあってなかなかしっくりくる文章に仕上がらず、更新が滞ってしまっています。もし楽しみにしてくださってる方がいらっしゃったら(いるのか?)申し訳ありません。


本来このブログは140文字に収めきれない愚痴を吐き出すために、日陰でこっそり始めたブログでした。なので正直いくつかの記事がバズったことは想定外で、たくさんの方の目に触れることに怖さを感じているのは事実です。なので一時期はブログごと消してしまおうか?と思っていたこともありました。


ただエゴサ魔なので()皆様の感想を結構よく見ているんですが、何かの役に立てていたり、共感を得られることはやっぱりすごく嬉しいです。あとフォロワーさんにもほとんどの人には正体を明かしていないので、フォロワーさんが当ブログ記事を非難してたり、逆に私のこと嫌いなんだろうなぁって人が当ブログ記事に共感をされているのとかも、なるほどなーって思うこともあります。


なのでこれからもタイトルにふさわしく単なる1人の俳優おたくの掃き溜めとして、好き勝手書き綴っていけたらと思いますので、ふわーっと見守っていただけたら嬉しいです。



ちなみに更新滞ってる間に、うっかりペンが滑って推しには明かしてしまいました(笑)やっちまったな!!!!

▫最前おまいつ問題▫

最近話題の最前にいつも常連がいることに対するアーティストの苦言に纏わるお話。




まずLIVEと舞台だと最前の価値が違うとか楽しみ方が根本的に違うという所は1度棚に上げていきます。




今回は「仮に若手俳優がこういうことを言ったら」という切り口で書いていこうと思います。



とりあえずちょこちょこTLを賑わすこの話題、私はこんな目で見てます。


「おたくが選べるほどいるって貴族ですねうらやましいですはい」

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若手俳優とか地下アイドルが最前おまいつにこんな事言ったら、俳優生命・アイドル生命に関わるって子がほとんどだと思います。それだけ課金勢の数は少なく、貴重です。課金勢って何故か厄介なおたくが多くて、本当は同じく「おまいつ最前空気読めよ……」と思ってても言えないだろうなぁって思います。いつも最前いてごめんね、推しさん。



さすがに後ろ行けよとかはおたく人生ではまだ言われたことないです。ですが仮にもし言われたら、または私に対してじゃなくても他のおたくにそういうことを推しが言ったとしたら、私はその時点でたぶん降ります。いや、確実に降りる。






そう確信するに至ったエピソードを1つ。


推し以外にちょっといいなぁって思う俳優がいたんです、昔。それはもう茶の間レベルじゃなく、実際現場に積極的に行ってて、その人の舞台と推しの舞台と被ってた時も、1日だけ推しを干してそっちの現場に行くくらいにはある程度推してた子でした。


ある公演終演後にその子としゃべる機会があったんです。彼は私の顔を見るなり驚いた顔で「え?今日何処で観てたの?」と聞いてきました。ちなみにその日は後列で観てたので、まぁ気付かないだろうなぁって思ってました。

私「○○列の下手側だよ」
彼「そうなんだ!ごめん気付かなった!」

ここまではまぁ良かった。別に探してくれなんて一言も言ってないけどって思ったけど。でもこの次に彼が発した言葉に耳を疑った。

彼「俺さぁ、7列目より後ろって見えないんだよねー!」


わかる!わかるよ!わかってる!見えないに決まってる!そしてこれが彼なりの優しさだってことは!わかる!悪びれる様子もないし!わかるよ!ほんと素直だね!?

でも私は最高に腑に落ちなかった。それは認識されなかったことではなくて。この人にとって見えない7列目以降の客を何だと思ってるのかと。



私はそもそも舞台を観るにあたり、何度も言うけど客席のことはじゃがいも畑だと思っててほしい人間なんです(ファンサ舞台を除く)。カテコで構われたらふぎゃー好きいいってなるけど(ちょろい)、芝居してる最中は出席確認とかしなくていいから芝居に集中しろ!?って思うタイプです、当たり前だけど。




客席は後列も前列もひっくるめて1つの空間です。運営がその座席の評価を値段等で区別する、私達が譲渡などで座席の優劣を区別するのはわかる。でも演じる側が、芝居をする側が最初から聞かれてもいないのに前列と後列区別するのはどうなのか?後列を「見えない」と切り捨てるのはどうなの???君達は客席の値段が後列も前列も値段が同じなら、同じくらいいいものを届けなきゃいけないんだよ???実際問題それが難しかったとしても、後列のお客様のことだって満足させる気持ちで挑まなきゃいけないよね???



結局このやり取りの後、急速に彼に対するモチベーションは落ちまして。手持ちのチケットは引き取り手の見つからないものだけは自分で行って、後は全部手放してしまいました。面会もしませんでした。たぶんもう話す機会もないと思います。

いつか2.5マジックが解けた時に。埋まらない8列目以降を見て、後列を埋める客の有り難みに気づけたらいいね。





話を戻していきます。


つまりおまいつ最前を煩わしく思うのはしょうがないと思ってます。でもそれを声に出して言う人って、後列のことをどう思ってるのかなって考えてしまいます。歌は、お芝居は、演者の目で見える範囲にしか届けられないもの?なんで後列のファンに、前列と同じくらい素晴らしいものを届ける!という気持ちを諦めてしまうの?



私は先のエピソードで彼のプロ意識(?)の無さにも辟易しましたが、彼に「俺に見えない後列なんて」と切り捨てられた気持ちになりました。むしろそっちの方が正直ショックが大きかったです。


後列にも客はいます。
前列の方が楽しいとか、ファンサ貰えるとか、強いオタクとかあるのもわかります。でもおまいつ最前に苦言を呈する人って、きっと後列を自ら軽視してるんだろうなって思ってしまいます。歌やお芝居は、自分の見えない後列にもちゃんと届けなきゃいけないのにね。




余談。

いじわるですが(?)最近推しに「今日どこにいたかわかった?」と聞いてみました。絶対に舞台上からわからない席に座った日、たまたま面会出来たのでなんとなく。普段絶対そんなこと聞かないんですけどね。

そしたら推しは「わからなかった」と答えました。ですよねー!そして更にいじわるな質問をぶつけてみました。



「普段舞台上から客席ってどの辺りまで見えてるの?」


推し
「ちゃんと全部見えてる。でも今日は満員だったので客席全体を見てたから……」


いや、全部見えるわけないんです。そこそこキャパのある劇場(と言っても中規模分類だけど)だったので、後列からだと客席からだってオペグラほしくなる感じだったし。視力もさほど良くないって知ってるし。

でも推しはちゃんと後列を「見えない」と切り捨てるのではなく、一つの空間として見てくれていました。全部見えるなんてきっと嘘なんだけど、ちゃんとその嘘で私に夢の魔法をかけてくれた。本当に素敵な人だなぁって思った瞬間でした。きっとこの質問の意図は気づいてないと思うけどね。


これからもきっと最前に私は座ることが多いと思います。どんなに大きな劇場でもなるべく頑張りたい。でもきっと難しくなる時だってあると思います。でも後列からもあなたを応援している人がいることを覚えててね。そして劇場の最後列まで、これまでと同じくあなたのお芝居をしっかり届けてね。



(結局ノロケで終わった)

▫茶の間(在宅)に覚悟しておいて欲しいこと▫

 
 
 
さて今回は「茶の間(在宅)」について、もやっと思っていることを書いていこうと思います。いつも通り好き勝手書きますのでご了承ください。
 
かなり前のエントリーの余談で書いた「茶の間に覚悟してほしいこと」をもう少し掘り下げていきますね。
 
 
 
 
 
まずここでの「茶の間(在宅)」の定義をはっきりしておこうと思います。一体どこまでが茶の間なのか?という線引きは界隈によって様々かと思います。
 
 
なのでここではとりあえず!とりあえずね!「茶の間(在宅)=推しの出演作品があっても全く現場に行かないおたく」という事にして話を進めていきます。1作品に対して1公演でも足を運んでいれば茶の間ではない、と今回このエントリでは【とりあえず】定義付けをします。
 
 
 
 
 
 
しかし推しへの時間やお金の使い方は、前にも述べたとおり人それぞれだと思います。なのでくどいようですが、茶の間が決して絶対悪だとは言いません。ただ現場に行かない(=推しにお金を落とさない)茶の間さんには、これだけは覚悟をしておいて欲しいことがあります。
 
 
 
 
それは
 
推しが突然引退しても
『あの時現場に行ってれば…』とか
ゴチャゴチャ言わないでね
 
ということです。
 
 
 
 
 
俳優は立派な「職業」です。ひとつの世界観の中で1人の人物を演じて、私達に感動を与えて、(いろんな意味で)夢を与えるお仕事です。私達はそんな夢や感動を与えてくれる人に、その対価として「チケット」や「グッズ」を買い、人によっては更に「プレゼント」を+αの対価として支払います。
 
 
決して俳優は「職業」であり「慈善事業」ではないのです。いくら綺麗事を並べたとしても、彼らもお金がなければ食べていけないというのは、間違いのない現実です。
 
 
 
 
 
もうひとつ、彼ら若手俳優を抱えている芸能事務所からの視点です。
 
 
 
芸能事務所にとって若手俳優は「商品」で、私達は「顧客」です。事務所は若手俳優という商品を売って、私達の払うお金で収入を得ています(もちろん他にも収入源はあるけど)。売れる商品はどんどん前に出しますし、逆に売れない商品は持っててもしょうがないのでいずれ手放すことになるかもしれません。
 
 
 
 
突然ですが……携帯アプリなどのゲームで「基本無料」の課金アプリ、みなさんは利用されていますか?最近は課金しなくてもそこそこ楽しめるものもたくさんあります。
 
ただそのコンテンツを無課金でそれなりに楽しめるのは、そのアプリは「広告収入がある」そして「課金勢がいる」から成り立つのです。こちらもゲーム会社は商売ですから、何かしらの利益がないと運営していけません。
 
 
俳優やアイドルで置き換えてみると。
 
 
テレビに出られるような芸能人のほとんどは、その存在が広告塔です。広告塔になるからテレビに呼んでもらえるわけです。○○くんが出てるから観よう!という無課金勢がたくさんいれば視聴率が上がる、話題になる。CMであれば商品が売れる。その対価をテレビ会社やCMを出した会社から収入として得る、という感じ。だから映像系の芸能人は茶の間が多くてもいいんです。メイン収入は「広告収入」なので。
 
 
では舞台に出るような若手俳優はどうでしょうか?視聴率という指標はないので「集客力」が問われます。その集客力の理由が、ファンサでも演技力でもとりあえず何でもいいです。
彼らの場合はその報酬の配当も結構シビア。チケットを予約する際に俳優の名前を指定するような舞台は恐らく「チケットノルマ」があるか、ノルマはなくても確実にそれぞれの俳優の集客力を測っているはずです。
 
たくさんチケットを売れば、たくさんグッズを売ってくれれば、それだけの金額的報酬も得られるはず。それに次の作品も呼んでもらいやすくなるという長期的な報酬も得られるでしょう。課金勢が必死に花を出すのも、オタク同士のマウント合戦的な意味合いもありますが、「こんなでかい花を出せる課金厨がこの俳優にはついてます!だからあなたの所で是非この俳優使ってくれたら金落としますよ!」と関係者などにアピール目的…というおたくも結構いるくらいです。
 
つまり舞台俳優の場合、だいたいが「課金勢がいる」ことで収入を得ることになるのです。
 
 
 
 
では舞台俳優に「無課金勢」が溢れたらどうなるでしょうか?もちろん無課金勢が一定数いる分にはかまわないのでしょうが、課金勢がいなくなって、無課金勢が全てを占めたとしたら?
 
SNS上ではものすごく人気があっても、いざ2.5じゃないストレート舞台や個人イベントに出た時に、全然チケットが売れず来てくれる人がほとんどいなかったら……?
 
集客力がなく収入もない俳優は、最初に述べたとおり食べていけなくなります。食べていけなくなれば、いずれ生活のために俳優とは別の道を選択していくかもしれません。
 
 
彼らは決してファンの声をごはんにしてるのではありません。ちゃんとお芝居をして収入を得てごはんを食べています(バイトしてるよどうせっていうツッコミはちょっとごにょごにょ)
 
 
 
 
経済的な理由でなかなか行けないことだってあります。でも努力すればもしかしたらちょっとだけでも、1公演だけでも観に行けるかもしれないですよね。その努力はしてほしいなぁって思います。
 
それに舞台は絶対映像より生で観た方が面白い!絶対!だから映像だけとか本当にもったいない!
 
 
 
私自身は別に自分が楽しければOKなゲスおたくなので、他人の金落とし状況とか正直どうでもいいです。
 
ただ、たまに見かける俳優の引退発表。今までその俳優のリプやコメントなんて数える程度しかなかったのが、引退発表の途端に一斉に湧いて出てくるおたく、引退にショックを受ける茶の間を見ると、なんだかなぁと思うんです。
 
引退を惜しむリプやコメントの数見ながら思うのです。きっと元々、普段からこれくらいリプやコメントの数が来てたら。会いに来てくれてたら。この俳優はもしかしたら、引退を踏みとどまったかもしれないのにな…って。
 
 
 
さよならなんていつ来るかわからないから。
 
私はもしその時が来ても「やれるだけの事はやった」と満足して、ちゃんと見送ってあげられるように。会える時はちゃんと会いに行こうって思います。
 
 
 
 
 
 

▫SNS更新しない俳優問題▫


推しがSNS更新しなさすぎ問題について - 客席の暗闇の中

こちら友人がRTで回してきたので読みました。ありがとうございます。




舞台やってる若手俳優って、基本的に舞台本番中かイベントの時しか会えません。そしてそこそこタイトスケジュールで舞台出演している俳優でも2~3週間の稽古→本番→稽古……と、稽古期間はもちろん会えないので、まあだいたい1ヶ月の間で推しの姿を見れるのは本番の日数にもよるけど全通したって平均1週間くらい?ですよね。ロングラン公演だったら話は別だけど。




なのでおたくは概ね月1回7日程度しか推しに会えず、そこに向けて仕事とか学校とかを頑張っています。会える日を心待ちにして。



突然話が横道に逸れますが、全通厨って俳優には暇人って思われてる節があるらしいです。いやほんとそう思ってる若手俳優は胸倉掴んでどつきまわしてやりたい。全通ってさ!お金すごいかかるしさ!マチソワだったら休みも取らないといけないんだわ!たまにマチネ前に仕事してソワレ後に仕事して、そのまま寝ないで翌日マチソワとか訳わかんないタイムスケジュールだから!そして本番期間以外は馬車馬の如く働いてて!最後の現場も無いまともな休みっていつだったっけ……?みたいな生活してるよ!とてもじゃないけど暇人じゃない人ばっかりだよ!



だからほんと会える日が活力なんです。他にもプライベートで遊ぶとかもあるけど。やっぱりガッツな若手俳優厨は、推しに会える日の為に頑張ってるんです。忙殺されてるんです。時に推しのことを忘れかけるくらいに。




で。




この案件に関連して、前に某botで流れてきた言葉にとても感銘を受けたことがあります。




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若手俳優とおたく。そこにとても高い壁があるのは百も承知なんです。あくまで私達おたくから見えている推しは「若手俳優としての彼」で「仕事モードの彼」であり、私達に見えない部分の彼らがきっとあることも、よーく理解しているつもりです。




なのでいくら傍にいたい、会いたいと願っても叶わないことも、わかってます。それでも、頻繁にSNSを通して言葉のキャッチボール(1往復しかしなくても)が出来ることで、忙殺される私達の日常にちゃんと推しの存在を感じられるんです。高い壁のある関係性だとしても、なんとなく推しを近くに感じられて、それだけでとても幸せなんです。



でも推しが全然SNSを更新しないと、だんだん推しの存在自体あやふやになってきます。クラスメイトや会社の同僚じゃないので、向こうから情報が発信されなきゃ生きてるかすら分からないんです。そのうち忙殺される日常に飲まれて、推しの事を考える時間すら削られていって、もしかしたらそのうち推しに会える現場期間前に、おたくとして力尽きてしまうかもしれない。(精神的に)そばにいてくれない遠くの推しより、もっと近くで(精神的に)寄り添ってくれるものに、心が移ってしまうかも。



まあちょっと極論ではありますが、それだけSNSから発信される推しの言葉って、きっと若手俳優が思ってる以上に破壊力あるんですよ。そのたったひとつのツイートやブログ記事で、よっしゃー明日も頑張るべー!って元気回復出来ちゃうんです。


なので常に傍にいてほしいなんて叶わないことは言わないから、せめてそばに居ると【勘違い】させてほしいんです。SNSというツールを通して。




SNS更新があんまり無い俳優は個人的に推していけそうにないです。たぶん今なら更新断絶3日目くらいで気が狂う、笑。昔は7日間くらい経つとSNSで推しを呼んでた(?)感じですが、たぶん今はもう頻回更新に慣れてしまったので無理。


いやたまに毎日更新してます!でもすごい雑!適当!っていう子もいます。それについては賛否両論かもしれませんが、私はそれでも毎日生存確認させてくれるのはありがたいのかなって思います。ただ女と遊んだ日に明らかに嘘だと分かるようなことは書くなよ??バレて燃えるから。しかも他の俳優を巻き込んで炎上とかもあるから気をつけて()





若手俳優とSNS、ハイリスクハイリターンです。炎上とか付け入る隙はいつも大体SNSがきっかけなので。最初からそのようなツールを持たなければ、こっちも端から期待しないし、燃えるリスクも減るし、ある意味1番かしこい選択なのかもしれません。


ただSNSというツールを持ってる俳優については、こちらもどうしても更新を待ち望んでしまいます。元気かな?生きてるかな?何してるのかな?稽古頑張ってるかな?と。




おたくと若手俳優の距離を縮めるツールであるSNS。その存在が本当にいいことなのかは、よくわかんないです。ただ、せめてそのツールを持っているのであれば。是非毎日とまではいかなくても私達おたくの日常の中に

寄り添っていると勘違いさせてくれたら


幸せだなぁって思います。







余談

推しがSNS更新した時に、コメントやリプが少ないと見てるこっちが悲しくなります。

別に全部に全部お返事しろとは言わないけど、せっかく推しが投げてくれたボールに無反応でいられるのか不思議です。そのくせリプ祭りには突然湧いて出てくるおたくってほんと謎。突然リプ返した推しにブチギレだす普段リプしないおたくもほんと謎。

普通の人間関係構築にあたって、自分が投げかけた事に対して無視されるって嫌ですよね?私は推しにそんな思いさせたくないので、時にクソリプもありつつ(ごめんね!)、なるべくお返事はするようにしています。むかつくことがあったらさすがにスルーするけど。

推しの言葉にアクションを取らないおたくは、そのうち推しのSNS更新が滞っても文句言わないでくださいね。それはきっと多かれ少なかれ、あなたが撒いた種なのだから。

▫無事に推しの舞台が終わった話▫

 

先日、推しの舞台が無事に千秋楽の幕を下ろしました。久々に千秋楽で大号泣した舞台でした。

 

泣けた要素は作品のストーリーとか、通ってた結果愛着湧きすぎたとか、推しの成長に感動したとか色々要素がありますが、私はそのたくさんの泣き要素の中でひとつたぶんちょっと他の人とズレてるかもしれない?と思うことが1つ。

 

 

それは

「無事に初日を迎え、無事に千秋楽が終わること」

 

 

 

 

思えばこの数ヶ月…いくつかの舞台作品で機材や音響のトラブル、出演者の病気などで公演が中止になってしまったという話を何度か耳にすることがありました。

 

私自身まだ自分の入った舞台が公演中止となった経験はありませんが、そうなってもおかしくなかった事案には数々遭遇してきました。それは公に知れ渡るような事案もあれば、きっとほとんどの人は知らなかっただろう事案まで様々です。

 

 

 

特に印象的なエピソードを2つ。

 

1つめは私の友達の推し舞台初日の話(無断掲載だから怒られるかも…駄目だったら連絡ください)。

初日に身内で超絶いい席で4連番したんです。シリーズ物の舞台で、前回も初日にみんなで立てなくなるほど泣きまくるような舞台で。その日も初日が始まり案の定泣いたんですが、隣の友達が突然凄まじい力で私の腕を掴んで凄まじく泣いてて。どうしたの?って聞いたら「◯◯(その子の推し)、怪我してる」と。

私は初日の劇中観ていて全然気付きませんでした。でもその子は推しの動きを見てすぐに気付いたんですよ。後日改めてその子の推しに注視しながら観劇したのですが、言われてみれば確かに!という感じ。正直言われなきゃ千秋楽まで気付かなかったと思います。

で、確か千秋楽後公に発表したのかな?なかなかの大怪我だったそうです。そしてやっぱり大多数の人がその大怪我に気付いていなかったようでした。正直時期が時期なら降板や中止もやむを得なかったような怪我でした。でもそんな大変なことになってただなんて、きっとほとんどの人は気付かず通り過ぎて「当たり前のように初日が始まり、千秋楽が終わった」んだろうなぁって思います。

 

キャストが実は怪我してました案件は他にもいろいろ経験あります。私自身予め知ってた・途中で気づいたような案件もありますが、言われるまで気づかなかったこともあるし、きっと言われることもなく気づかなかったトラブルもたくさんあったんだろうなぁって思います。

 

 

 

あともうひとつの印象的なエピソード。

 

主演の子が稽古期間終盤に倒れちゃったんですよ。元々稽古期間中からSNSの様子はちょっとおかしくて、友達と「なんか変だね」とか言ってた矢先のことでした。

そして代役として白羽の矢が立ったのが、私のその時の推し、本番1週間前の出来事でした。

ただその舞台、殺陣あるわ台詞量半端ないわ舞台でして。今のファンの方からしたらもしかしたら意外!って思われるかもしれませんが(いや今のことは知らないけど)、元推しは当時すごいスロースターターだったんです。本番始まってから急成長していくタイプの役者で。しかも運動苦手(ポテンシャルはあった)(だから最近はなんか良いらしい)、台詞は毎回噛む飛ばすという、決して器用な子ではありませんでした。

そんな子に突然尋常じゃない量のセリフも、特殊な道具を使った殺陣も、1週間で出来るはずもなく。選ばれた選択はあまりに残酷な、キャスト変更(出演者内で入れ替え)でした。当時の心境としては、いっそ中止にしてくれよと思いました。

突然主演を任せられ、そして主演を降ろされた私の(元)推し。キャスト変更からたった2日(だと思ってたら最近聞いたら実質1日だけだったらしい)の稽古で始まった本番。もちろん初日は正直ぐっだぐだでした。でもキャストのピリピリ肌で感じるほどの集中力と、やり遂げようとする熱意と。回を重ねる毎に形になっていく作品と。

 

中止になっても誰も責めなかったような出来事だったと思います。いろんな思いもあったと思います。それでも千秋楽まで走り抜けてくれたこと、本当に感謝しています。たぶん俳優おたくを続けてく限り、この出来事は一生の宝物であり、一生のトラウマです。

 

 

 

話を戻していきますね。

 

 

以前の記事でも少し触れましたが…初日の幕が無事に上がり、千秋楽の幕が無事に降りること。それって当たり前でなくてはいけないけど、実際問題当たり前のことではなく、実はすごいことなんですよね。

 

 

 

なんかこんな事書くと、今の推しが実は怪我を押して舞台やってたのか!?と勘違いを生みそうなので先にお伝えしておくと、推しは(知り得る限り)大怪我等は無く千秋楽まで走りきりましたよ!

 

でもいつ怪我しても、いつ声潰してもおかしくないような感じではありました。あんまり今の推しの仕事については「心配」とか「ヒヤヒヤする」なんてことはなく、全幅の信頼を寄せていて。なので今回もそんな心配とか、毛頭なかった…つもりでした。

でも千秋楽が無事に終わった瞬間に「ああ、よかった。無事に終わった。」と思った瞬間に、ただでさえ劇中の時点で泣いてたのが更に涙止まらなくなって死んだ()

 

私多分自分で気づかなかっただけで、相当心配だったんだと思います。相当ヒヤヒヤしてたんだと思います。怪我したらどうしようとか、声潰れたらどうしようとか。

そして無事に幕が降りた瞬間に、その極度の緊張から釈放された安心感で涙腺崩壊したんだと思います。もちろん他にも泣いた要素多々あるけどね!

 

 

 

 1つの公演を作り上げるのには、たくさんの時間と労力が必要で、そこが全て噛み合って初めて「無事に初日の幕が開き」「無事に千秋楽の幕を降ろす」ことが出来ます。ただ商売なので、噛み合わなくても幕は開くこともあります。もしかしたらたくさんのトラブルの上に、あなたの推しは涼しい顔を[装って]立っているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 推しが今日も元気でいてくれることに、元気に俳優してくれることに感謝感謝。 

 

 

 

 

 

 ※だいぶ前に書いて完全に上げ忘れてましたごめんなさい。

 

 

 

▫全通についてあれこれ雑感▫

 

最近ちらほら全通についてのエントリーを見ることがあります。

 

 

 

 

参考にさせていただきました。

ありがとうございます。

 

先にお伝えしますと、私は全通厨です。

 

 

1.私が全通する理由

まず私がどうして全通するのかという話。

え、推しが観たいから以上の理由ってあるの?笑。

舞台はナマモノで日々変化があります。それは日替わりネタのようなわかりやすいものから、微細な演出の変化や推しの魅せ方の変化、ハプニングなどなど。もし自分が観てない公演で推しに何かしら劇的変化があったとしたら、その場面に立ち会えないとか絶対無理です。

そして「若手俳優」というだけあって、彼らはまだまだ発展途上です。なのでひとつの壁に対してもがき苦しみ、それを乗り越え成長していく推しの姿を応援していくのがこの趣味の醍醐味だと思います。その変化を余す所なく楽しむならやっぱり全通だなと思います。一時期全通をあえて控えてた時期がありましたが、やっぱり入らなかった公演観たくて観たくて仕事にならなかったので、たぶんしばらく全通厨継続します、笑。

 

 

 

2.全通への道

私の全通スタイルは日程発表されたらまず自分のスケジュールを確保します。昔はここがかなりしんどかったのですが、今は仕事の形態を変えたので比較的簡単です。日程が出たらその時点で1ヵ月のシフトを決めるので(だから早め発表お願いします)。

そして仮にチケ発売までに完全にスケジュール確保が出来てなくても、チケット発売開始したらなるべく全日程チケットをおさえます。どこまで揃えるかはその時の財布事情とも相談ですが、極力全部取る。もちろん人気公演の抽選とかの場合は、先に平日を攻めるか、千秋楽に全力ぶっこんで余りを交換に使うとか色々作戦を立てて挑みます。最終的にはいずれも全日程おさえるための作戦です。

あとはチケットを交換譲渡しながら整理して、最終的に全部揃える。その傍ら自分のスケジュールを最終調整。最近は滅多にありませんが仮にどうしても行けない公演が発生した場合は譲渡へ。譲渡が見つからない場合は友達に入ってもらいます。まあ要は日程の完全確保より先にチケットをおさえてくスタイルです。

今よくつるんでる友人達とは某激戦舞台で知り合ったのですが、彼女達曰く知り合う前から私の凄まじく必死なチケ譲渡交換ツイートを見て「やばいおたくがいる」と話題だったそうです。はい、どうもやばいおたくです。

 

 

 

3.全通して叩かれた話

今の推し界隈ではなく、昔の話です。

久々(当時の)推しの舞台、私はそこに夏季休暇をぶつけて全通しました。いや作品自体は可もなく不可もなくって感じでしたが、毎公演進化していく推し(当時)の過程を見届けるのは最高に楽しかったです。

ですが、この頃同厨に全通していることを叩かれたことがあります。時効だし晒すね♡大丈夫スクショでは晒さないから♡

 

その同厨が言ってたことは

「私は1回しか見れなかったけど、それでも充分伝わってきたから満足」

「複数回観ることが必ずしも正解じゃない」

「複数回観るなんて欲張りだ」

「(全通は)自己承認欲求を満たしたいだけでしょ?」

 

前半2つは、まあ楽しみ方なんて人それぞれだから好きにしてって感じです。ただ1回だけで理解できるような作品ではなかったけどな。

そして後半2つはどうして突然持論で殴り込みに来た!?ってくらい急角度で攻めてきてます。今となっては鼻で笑える感じですが、当時はまだまだ新規でこれを言ってたのが古参だったものですから、結構真剣に悩んで友達にもよく相談してました。「私が悪いのかな?」と。

 

 

 

4.全通は欲張りなのか

まあ、欲張りだと思いますよ(あっさり)。だって余す所なく楽しみたいと思うなんて欲張り以外の何ものでもないですし。

 

 

5.その欲張りは「悪」なのか

やっと本題です毎回前置き長くてすみません。

私は聖人君子じゃないのでもちろん欲はあります。その欲を満たしたいが故の趣味ですので。その欲が満たせなければ趣味としての役割を果たせません。だから私はその欲を満たすために極力全通を目指します。余す所なく楽しみたい、全通走りきったあの達成感と感動を味わいたい。

ではその欲を満たすための全通が誰かに叩かれるようなものかというと、私は違うと思います。

えっとまず言いたいのは、空席埋めて何が悪いの?ってことです。先述の叩かれた舞台はそれなりに客席も埋まった作品ですが、当日券も出てましたし毎回空席もあるような舞台でした。空席があっても誰も得しません。ならば1つでも埋めた方がいいだろうと。なので未だにあの舞台全通を「欲張り」と叩かれた理由がよくわからないです。だって私が入ることで誰かが入れない…っていう舞台じゃなかったし。マジで謎。

ですが全通する舞台が毎回満席の激戦人気舞台だとしたら、まあ叩く心情はわからなくもないです。全通や多ステが叩かれるのってそのような公演で起きるものだと思います。

 

 

 

6.人気公演の全通(多ステ)は悪いこと?

そりゃあ自分がチケット全滅くらって入れなかった、片や全通してるおたくがいたら「1枚くらい譲ってくれよ!」と思う気持ちはまあなんとなく分かります。が、こちらから言わせてもらえば「私が全通してもしなくても、あなたの手元にチケットが来るとは限らないよ?」ということ。

私の持論として「チケット入手は努力7割、執念2割、運1割」だと思ってます。確かに人気公演で最初ほぼ全くチケットが取れないような経験もありました。でも席や日程さえ選ばなければ経験上ほぼ100%何かしら譲渡ツイートはあります。私も取れなかったチケットについてはもう隙あらばTwitter等に張り付いてひたすら譲渡ツイート探し(そんなだからやばいおたくって言われたんだよ)。これで人気公演千秋楽ゲットした事も何度かありました。最後まで諦めずに執念深く追い続ければ、絶対チャンスはあります。

あと抽選の段階での努力は惜しみません。まずチケット会社や制作を見て、どのようにチケットを取ったら勝てるか分析。最近S藤R司さん関連のイベチケはいつものeプラやカンフェとかではなく特殊なチケット会社を使うことが多いですが、身内は争奪戦前から実際に色々試して実際に別の商品を購入してみてから作戦を伝達、見事勝利を収めました。

チケットは100%運じゃないんです。多ステしたいおたくは、チケット手に入らないと嘆く人より何倍も努力しているはずです。努力もしないで「チケット手に入らないのは全通勢多ステ勢のせいだ」と決めつけられても困ります。だって仮に私が1枚チケットを手放しても、たぶん努力もしない人の手には届かないもの。

 

 

 

7.全通は偉い?

空席を埋める的な意味では偉いと思ってます。ただそれ以外、マウント取り的な意味で偉い!とは思いません。自分が好きでやってるだけなので。なので通わないおたくに対しても何か思うことも特になし。それぞれ楽しめる範疇、楽しめる熱量で楽しんだらいいと思ってるので。全通するおたくが必ずしも勝ち組ではなく、自分のペースで自分なりに楽しめるおたくが1番勝ち組です。

 

 

 

8.余談・承認欲求の件

全通叩かれたくだりの中で承認欲求について言われたのがちょっと1番イラッときたのを覚えています。いや別にその前から認知なんですが?と言いたかった。むしろその人の立ち位置はちょっと特殊でしたが、その特殊な立ち位置が自分だけだと思うな?って感じでした、はい。

まーでも時が経って思うことは、ちょっとそういう認めてほしいっていう気持ちも実際あったりするのかなーって感じています。

結構全通って目立つし、先述のように叩かれることもあります。なので少なくとも私は僅かながら後ろめたい気持ちもあったりするんです。毎日同じような席に座って固定カメラしてごめんね?と思うこともあります。

でもそれを推しが受け入れてくれた時、認めてくれた時、すごく幸せだなぁって思います。先述の叩かれた時も、そしてわりかし最近も、全通していて後ろめたく感じていた私に優しい言葉をくれた推し達には感謝しかないです。私の応援の仕方は決して正解じゃないかもしれないけど、間違いではないんだろうなぁって思えたから。これが彼女の言った承認欲求に当たるのかはわかりませんが、自分の応援を認めてほしいって思うのって、おたくとして当たり前のことなんじゃないかなぁって思います。

 

 

 

 

 

 

繰り返すようですが、応援の仕方はあくまで人それぞれでいいと思います。でもその自分の価値観を人に押し付けるから争いが生まれるのではないでしょうか。

全通厨は決して偉くないです。自分がやりたくてやってるわけだし。全通しても最前列でふねぶっこいてたら俳優は悲しいと思いますよ。某大阪劇団俳優推しのおばさんあなたのことです。

逆に通えないおたくが全通厨をdisるのも違うと思います。あくまでそれぞれ実現可能な努力の差です。人を叩く前に努力で変わることもあるのではないでしょうか。

 

 

なので私は自分の応援スタンスをこれからまだしばらく変えるつもりもないし、噛みつかれない限り他のおたくのことより、目の前の推しに全力を注いでいきたいです。